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about something too important to be taken seriously

飛びまくる蝶々、レミゼラブル、それからお寿司

ロンドン二日目。

今日は昼からミュージカル「レミゼラブル」を見に行く予定があるので、それまでに朝早くから行きたい場所があった。自然史博物館。今ここでは温室に100種以上の世界中から集めた蝶々を放し飼いの状態で見れる"Sensational butterflies"という特別展が行われている。
世界中の珍しい蝶々が一度に見れて、しかもそれが飛び回ってるなんてすてきすぎる!!!
頑張って早起きして開館から行ってきた。


会場に入った途端、ほんとうに蝶!蝶!蝶!!!!!!!!!!!
めちゃちゃ縦横無尽に飛びまくり!!!!!!!!!!!!!!!
ブルーモルフォの本物があちこち大量にーーー!!!!

とにかくどこもかしこも蝶だらけで、床に留まってる個体もいて歩くのもおっかなびっくり、いろんな人の頭とか肩とか背中に蝶々が無防備に止まったりする。どれだけ見回してもすべてを追えないという蝶々好きにはたまらない空間。植物もバナナとか時計草とか熱帯の植物をたくさん持ってきていて、気温10℃ゆえ厚着していた我々にはじゃっかん暑苦しいけど、偶然にも一匹の蛹が蝶に孵化する瞬間も目撃してしまい、なんかもう楽園だった…!!ハイになりすぎてあっという間。

夢見心地で出てきたあとしばらく芝生でぼーっとしてから、朝ごはんもまだなのでブランチをしに向かう。タイ料理。
トリノは外国の料理を出すお店がほとんどない。移民や観光客が少ないのもあるし大都会ではないこともあるだろうし、そもそもイタリアはイタリア料理がおいしすぎるということもあると思う。なので大都会ロンドンは外食でアジアン料理を楽しむ数少ない機会。今回滞在中いっさいイタリアン食べたいとかイギリス料理食べようという気が起きなかった。たくさん並ぶレストランの中でも我々が選ぶのはタイ料理一択である。(きのうインドカレーは食べてるし) ココナッツミルクの味がしみる…!

そしてミュージカル「レミゼラブル」へ。
これわたし原作を読んで悲惨過ぎて好きではなかったのでなぜこんなにもミュージカルが人気なのか理解できなくて、いままで未見だった。何度か観ようかなあとは思うんだけど常に他にもおもしろそうな演目があるから後回しになる。しかし映画版が公開されたこともあり、映画版が舞台を上手く映画化しているという話を聞いたのでこれはぜひ観比べないとと思って今回チケットを買った。観てよかった。よすぎ。なぜロングランヒットなのかしみじみわかりました…。昨日の夜観たチョコレート工場が少々吹き飛ばされてしまったほど。順番逆で観るべきだったかも。
感想はまた別記。


ミュージカルのあと、ロイヤルオペラハウスの総監督パッパーノのBBCドキュメンタリーをいくつか観て彼のオペラ解説のファンになったので、彼が解説をするDVDとか売ってるかなーと思ってROHのショップをのぞいた。なかった。というか解説ドキュメンタリーみたいなマイナーなDVDはないんだ…!!ぜんぶ演目のDVDだった。ざんねん。ロイヤルバレエのダンサーの写真集を眺めたりして楽しんだ。スティーブンマックレーのポストカード…買うか悩む…!

コベントガーデンのROHを出たそばにラデュレがあったのでお茶。
テラス席に座るにはためらう寒さだけど、マフラー巻いてればなんとかなるかな…と思ってテラス席で。そのうちあのテラス用のパラソルみたいな暖房が入っていた。

トリノは知る人ぞ知るチョコレートの都、かつ日本にも出店しているGROMをはじめ絶品ジェラトリアも多い。しかし繊細な味わいのタルトやケーキとおいしい紅茶はどんなに探してもパリのようには行かない…!なにしろコーヒー文化の国だしサロンドテが発展するのは難しい話である。なのでお茶好きのわたしはラデュレみたいな場所に日々飢えている。おうちの棚はまるまる一つ茶葉で埋まって毎日おうちサロンドテやってるとはいえ飢えている。すてき空間で甘さ控えめ酸味の効いたお菓子を繊細な香りブレンドの紅茶とゆるゆる優雅に食べたい。葉っぱで淹れた香りのよい紅茶が飲みたい!!!

ここはやっぱりラデュレといえば、でイスパハン(バラとライチ、ラズベリーの組み合わさったケーキ)。お茶はマリーアントワネットと迷ったけどシナモンの効いたラデュレスペシャルブレンドティー。めずらしく甘いもの苦手な夫もケーキを頼んでておお!と思った。バタフライ(ストロベリーマカロンとゆずクリームと生のイチゴの組み合わさったケーキ)。おいしい。イスパハンのより酸味効いたバージョンでこれはおいしい。ありがとうロンドン…!


よく考えたらフォートナムメーソンでアフタヌーンティーするとかもっとなんかほらあるでしょって後から思ったけど、やぱフランスの紅茶とイギリスの紅茶の価値は別だしどっちもいいしどっちもトリノにないからな…


夕飯は日本人駐在員の人たちがよく行くらしい本格和食。
カウンターーでおーーすーーしーーーーーーー!!!
夫の両親はロンドンに長年駐在だったので親に連れられてとくべつなとき家族で来ていたらしく、大人になって自分の家族を連れて来る立場になるなんて感慨深いと夫はしみじみ言っていた。
完全に日本にいるみたいだわあ。日本人多い都会はすごいわあ。大トロも中トロも小肌も鯵もしめ鯖もあるし貝も白身も豊富。いくら頼んでみたらちゃんと自家製で漬けてる味で食感もぷりっとしてるいくらだった。わー

住むにはだんぜんトリノだけど、たまに都会くるとほんとうに楽しいな。ギャラリーをプラプラ眺めて夜道を歩きながら帰った。