utopiapartment

about something too important to be taken seriously

湯たんぽクマぞう

いまわたしが住んでいるイタリアのトリノは、寒い。

なんといっても冬季五輪をやった場所である。
家の窓から見えるアルプス山脈は冬には真っ白の雪屋根をかぶっているし、街を歩く老若男女みんな冬の防寒は夏のおしゃれっぷり忘れそうに本気。
真冬は家を一歩出るたびに、スケートやってた頃のこと思い出す。着替えてリンクに出たときのあのひやっとした感じ!あとスキー場で靴はいて外に出たときの感じ!

そして我が家は最上階なのもあって家の中も寒い。
家の暖房はアパート全体で管理されている中央暖房で、このために暖房費を払ってるのに暖房入れる時期はアパート側の都合により決まる。なので今もうすでにだいぶ寒いけどまだ入ってない。寒い。
そしていざ入っても夜の11時から朝の6時だったかな、そのへんまで停止というスパルタ仕様。(夜から朝にかけてがいちばん冷えるのに一体どういうことなの)
原発のないイタリアの電気代は明細みて数字間違ってんのかと思うほど高いので、電気暖房とか電気毛布とかコタツとか、とにかく電気使うものはだめ。

なのでいろいろ地味な工夫をしている。
リビングでは常にダウンブランケットかける。
日本から持参した便座カバーをトイレにセット。
寝る前はふとんにしばらく湯たんぽをセットしておく。
家でもババシャツとか腹巻とかタイツとかフル防寒。
ジンジャーシロップとかチャイとかこまめに作る。
耐えられなくなったらとにかく足湯。とかとか。

そして!今年からここに加わったのが、クマぞう。

プレゼントでもらった湯たんぽのぬいぐるみ。
クマのぬいぐるみのお腹に湯たんぽが入っている。
これを抱っこして歩けばあったかいよ!と言われて、
最近寒くなってきたので解禁した。
名前はまだないんだけど、いま仮にクマぞうにした。

クマぞうってばたしかに持ち歩くとあったかいし和むし
なによりポンと置いとくだけで、ポーズ決まる。
ぬいぐるみってみんなこんな感じなのか。
あまりぬいぐるみとか人形に興味ない子どもだったので、家にぬいぐるみある風景が新鮮でたのしい。

湯たんぽのお湯を補充しようと思って中を抜いて適当に
ポンと置いとくと、いざ中身をぬいぐるみに戻そうとしたとき目をやると妙にポーズ決まってて笑ってしまう。
おもしろいからフキダシつけてみた。

たとえばこれ。

あとこれとか。

こんなのとか。


ちょっとはまってる。
寒くなってきたトリノで指先をあっためてくれるだけでなく小さな笑いを提供してくれるクマぞう。
今年の冬はちょっとよさそう。